お酒はぬるめの 燗がいい~
肴はあぶった イカでいい~
おんなは無口な 人がいい~
灯りはぼんやり 灯リゃいい~
しみじみ飲めば しみじみと~オォオォオ~~
… 矢代亜紀の『舟歌』。。
無性に燗が飲みたくなって「これ、ぬるめに燗して」と店員さんにお願いしたら...
「お客さ~ん(わかっちゃいないな~という表情で)これ、吟醸酒なんだから冷やして飲むんですよ~
燗なんかしたら酒がかわいそうですよ~。」なんてぬかしたんでございます。
ほんとうに、酒を燗にする前に はらわたが煮えくり燗になりました。
だって本当に「この酒をぬる燗で飲みたかった。味わいたかった。楽しみたかった!」んですヨ。
知ったかぶりして『吟醸は冷やして飲むモノ』なんて押し付けられても困りまっせ!!
わたしは、お酒を最終的に完成させるのは飲み手(消費者)だと思っています。
自分にちょうど良い味わいを探し、そのお酒に合った温度を探すなんてのは自分自身の役目であり
それは日本酒を味わう上での醍醐味じゃないですか。。
これは、ワインでもビールでもハードリカーでも言えることなんですが…
なんで、日本酒だけは居酒屋の店員さんの好み?に合わせて飲まないといけないんでしょうか?
吟醸酒を置いてある飲み屋さんでは、お酒を冷蔵庫で保管しています。(保管上は良い。)
だけど、冷蔵庫から出したばっかりの冷えたお酒って、おいしいですか?
あんまり冷えた酒じゃあ、そのお酒本来の味わいが出てこないんとちがいますか?。
のどの渇きはとれても、舌は軽い麻痺状態になりませんか?
まあ、冷やさんと(冷やして味を出さないようにせんと)飲めん吟醸があるのも確かなんだけど…
お酒には、それぞれ適した温度があるように思います。
冷やした方がいいお酒もあるとは思います。 吟醸でも、燗にした方がおいしいものもあります。
それに、お酒と一緒に食べる料理によっては、お酒の温度だって変えたいでしょう。
肴/料理によっては、冷えた酒がいい場合、 常温、 ぬる燗、 熱燗がいい場合とあるでしょう。
(絶対的な基準ではないんやけどネッ。)その時の体調にもよるし、好みもある。
どうして、「お客さ~ん(わかっちゃいないな~、という表情で)これ、吟醸酒なんだから、冷やして飲むんですよ。燗なんかしたら酒がかわいそうですよ。」なんですか……
日本酒の復権、道遠しって感じで・・悲しい(泣)。。 ちょっと、言い過ぎましたか~?
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