和飲楽

翼をください

フランスＷ杯への悲願の出場をかけてサッカー日本代表は最終予選で大苦戦・・

そうした苦境の中で、サポーターの悲痛な願いがこもった歌が自然発生的にスタジアムに響き渡ったことがありました…

心をひとつにして叫んだその歌こそ『翼をください』でした。。

『翼をください』はフォーク・バンド『赤い鳥』が1971年に発売した『竹田の子守唄』のB面曲として発表されました・・

この『赤い鳥』のメイン・ヴォーカルが新居潤子さん・・

実は、子供の頃彼女は近所に住んでいて（彼女は一つ年下です）…

彼女は苗代小学校・阿倍野中学校で私は常盤小学校・文の里中学校

それぞれ隣の学校どうしだったということだけで…何故か凄く嬉しいのです！

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彼女が熱唱する『翼をください』を聴きながら味わうワインと云えば・・

…エール・ダルジャン以外には思い浮かばないなぁ～

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エール・ダルジャン：

CHムートン・ロートシルトが造る「銀の翼」を意味する白ワイン！

ブドウ品種はセミヨン種、ソーヴィニョン・ブラン種

ムートン譲りの力強さとエレガントさが見事に調和したワイン。
豊かな果実香と蜂蜜の香り…

新樽熟成からくるオークの香りには威厳が感じられ、

果実味が凝縮し凛々しく引き締まった厚みのあるボディが構成されています。

エチケットにこの翼がアルファベットの「Ａ」の両翼にあしらわれていて、まるで天使のような感じです。

美味しいの探求／味は栄養物のシグナル

『味』の生物学的意義として『基本味』は動物が食物を摂取する場合に重要な役割を果たしています・・

 

動物にとって甘味やうま味はイイ味で好んで摂取するし、酸味や苦味は嫌な味であり動物はこうした味のするものは食べません。

 

また、塩味は濃すぎると動物に拒否されるけれど適度な塩味は好まれます…

このように、『味』によって食物摂取が積極的になったり消極的になったりするのです。。　

 

それは何故か・・？

 

それは、『味』は栄養物のシグナルである（あった）からです。

 

甘味：糖のシグナル

旨味：タンパク質のシグナル

塩味：ミネラルのシグナル

酸味：腐敗物のシグナル

苦味：毒物のシグナル

 

 

  

  

  

未熟な果物には酸っぱいものが多い…

（植物は未熟な果実を食べられないように酸味で防御している）。

 

熟した果実は甘く、赤や黄色で動物を引きつける

（動物が果実を食べ、種をまき散らす）。

 

まさに、生命の営みの神秘ですネ！

 

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動物は酸味や苦味のするものは警戒して食べないのですが…

 

ヒトは経験によって酸味や苦味を楽しむようになりました。。

（酸そのものが体に悪いわけではないし、苦いものが全て毒だとは限らない）

 

そればかりか、熱いものや冷たいもの辛いものまで楽しむようになったのです。

長い年月を経て、ヒトはあらゆる手段を使って『舌』を刺激して食を楽しむようになったのです。

 

こうした点から言うと・・

 

ヒトの場合は、ただ単に生物学的な『味』・『美味しさ』だけでは説明できないと考えられますネ…

 

最近流行の画一的風味のワインのからくり

このブログでも紹介した・・

 

映画『モンドヴィーノ』の監督ジョナサン・ノシター氏が…

 

 

 

 

 

 

 

『Le gout et le pouvoir』ル・グー・エ・ル・プヴォワール（味覚と権力）という著書を出版しました

 

ノシター氏は映画の中で・・

 

ワインのグローバル化をすすめる大企業と伝統的なワイン造りを守ろうとする小規模生産者を対比して見せ…

 

グローバル化の中でワインが「無個性化」しているとワイン業界を批判しました

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、モダンで画一的な味わいを世界に広めた「ワインのグローバル化」の元凶として醸造家のＭ・ロラン氏や評論家Ｒ・パーカー氏らを描き、論争を巻き起こしたのは記憶に新しいですネ。。（和飲楽カテゴリー／映画 2007.3.20）

 

さらに著書の中では・・

 

絶大な影響力のあるワイン評論家が決めた基準に従い醸造家がワインを造り…

 

強力なマーケティング戦略、業界と共犯関係にあるワインメディアによる好評価とともに高価格で消費者に提供されているとして…

 

ワイン業界に対する批判の矛先を緩めようとはしていません。

 

また消費者に対しても「そのように提供される商品をそのまま受け容れる、意思を持たない凡庸な消費者になっていいのか」と訴えています。（2007年11月6日  読売新聞）

 

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テロワール重視の伝統的ワイン造り派は小規模生産ゆえに消滅の淵にあります

 

私たちは、栽培醸造に最新技術を導入して勝負する新進派が造る「画一的な味わい」しか味わえない状況を作ってしまって良いのでしょうか…

 

ノシター氏が現在のワイン業界に対し、意義ある問題提起をしているのは間違いないだろうと…

私は考えます。。

 

 

食材とワインとの相性について／組合せの基本

ヨーロッパ／特にフランスでは・・

 

料理・食材とワインの組合せについて…

 

長年にわたって積み上げられてきたセオリーがあります。。

 

■ワインと料理との組み合わせについては・・　　　　　

・軽い料理に軽いワイン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・重い料理に重いワイン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・ワインを使った料理にはそれと同じワインか同系の格上ワイン

・地方料理にはその地方のワイン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・格の高い料理には格の高いワイン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  

■複数のワインを供する場合については・・

・白から赤へ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・軽口から重口へ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・若いワインから古いワインへ　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　

・並質から上質へ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・貴腐ワインなどの甘口は通常赤ワインの後　　　　　　　　　　　　　　　

 

というものですが…

 

なんとなく、ごく当たり前のような感じがしますネ。

 

また、フランス料理のコース仕立て（献立構成）と…

 

大きな関連があるように気付かれるのではないでしょうか。。

 

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コース仕立てであってもシャンパーニュだけで押し通す人もいますが…

 

（ヨーロッパではごく普通にみられる光景です。）

 

予算が合えばやはり複数のワインで楽しむほうがいいと思います。

 

 

 

美味しいの探求／生命の営みの判断

 

『美味しい』を真面目に議論しようとすれば・・

 

 

 

 

 

 

 

調味料の配合やソースの調理法とかシェフの腕などといった…

 

技術論／各論だけで説明しようとするのは愚かなことです。

 

もっと根源的な本質論／総論から説明を始めなければならないでしょう。。

 

ヒトは動物である以上・・

 

食物を摂取しなければ生きていくことができません…

 

ヒトにとって食物を積極的に摂取することは極めて大切なこと！

 

ヒトの種の維持や生命維持本能と食物摂取を積極的にすることとのあいだには重要な関係が存在するのです。

 

その重要な関係こそ…

 

『美味しい』という感覚に他ならないのです。。

 

『美味しい』との感覚は・・

 

まさにヒトが食物を摂取する時に下される『生命の営みの判断』なのです。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生命維持のための食物摂取を積極的にするには『美味しい』との感覚や『風味』が

 

深く密接に関わっていることが生物学（特に分子生物学）や大脳生理学などの研究で解ってきたのです。

 

例えば・・

 

栄養素の炭水化物と脂肪の摂取：人間にとってのエネルギー源の同時摂取（組合せ）が究極味覚という説があります。

 

私は、栄養素／タンパク質・ミネラル分（生命維持には欠かせない）を含めた究極味覚の説に同調していますが…

 

二キータ

 

最近になって、女性の超人アクション映画が人気です・・

ターミネ―ター３やバイオハザード、キルビルなどetc…

その先駆けはなんといっても・・

 

リュック･ベッソンが監督･脚本を手掛けたサスペンスアクション…

 

『二キータ』でしょう。。

 

3人の警官を殺した罪で終身刑を言い渡された不良少女、その凶暴な生存本能を見込まれ、過酷な訓練を経て政府直属の女殺し屋に仕立て上げられるという内容でしたが…

 

二キータを演じるアンヌ・バリローは…

 

その役柄とは違ってほんとにきれいでかわいくてチャーミング.

 

私の好きな記憶に残る女優の1人です！

 

 

 

記憶に残るといえば・・

 

この映画に登場した私の大好きなシャンパーニュ…

 

厳しい訓練の最終テストのシーンで、あるレストランで教官が「いつもの奴」と言って注文したテタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブランという長ったらしい銘柄名のシャンパーニュ…

 

人間の内面を彫り出すような深みのあるシャンパーニュを思い起こしますネ！

 

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テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン

 

ブドウ品種はシャルドネ種100％

 

 

 

 

 

 

テタンジェ社の宝石と言われ、シャンパーニュ侯爵の名が与えられています。

 

輝きのある淡いクリーム色紐状になって立ち上る繊細な泡、白い花のような上品な香り…複雑で厚みを持った味わい、繊細な余韻が長く続きます

  

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『二キータ』はアメリカで『アサシン』という題名でリメイクされ…

 

 

 

 

 

 

その映画に登場したのはドン・ぺリニヨンでした。。

 

 

 

オフ・コース

 

久し振りに音楽の話でも・・

 

サイモンとガーファンクルのＣＤを聴いていたら…

 

日本のフォーク・デュオを思い起しました。。

 

ハーモニーが美しく透明な歌声が魅力的だった、オフ・コースです…

 

 

 

1973年のデビューアルバム『僕の贈りもの』のすがすがしさは格別でした！

ア・カペラのコーラスの響きが透明で・・

 

原点とも言えるのがこの曲「僕の贈りもの」でしょう…
 

当時の日本の音楽シーンにないサウンドを目指していたに違いなく…
 

商業的な成功には目もくれず、デビューアルバムならではのみずみずしさがありました。。

 

70年代前半はフォークソングの時代・・

 

1972年には吉田拓郎の「結婚しようよ」、チューリップの「心の旅」、かぐや姫の「神田川」…

 

井上陽水のアルバム「氷の世界」がミリオンセラーになったのもこの年。。

 

当時のフォークソングの枠には収まらないアルバムだったと改めて思います。

 

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オフコース初期のアルバムに『ワインの匂い』（1975年）があります。。

 

（ワインの匂い？？ワインの香りだろっ！と突っ込みを入れたくなりますが…）

 

作詞は小田和正…

 

 

 

 

どのようなワインをイメージしていたんだろうか？

 

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当時の私は…

 

新米サラリーマン。

 

 

 

 

 

 

レストランでオーダーするワインはいつも「フラスカティ」でした！