『味』の生物学的意義として『基本味』は動物が食物を摂取する場合に重要な役割を果たしています・・
動物にとって甘味やうま味はイイ味で好んで摂取するし、酸味や苦味は嫌な味であり動物はこうした味のするものは食べません。
また、塩味は濃すぎると動物に拒否されるけれど適度な塩味は好まれます…
このように、『味』によって食物摂取が積極的になったり消極的になったりするのです。。
それは何故か・・?
それは、『味』は栄養物のシグナルである(あった)からです。
甘味:糖のシグナル
旨味:タンパク質のシグナル
塩味:ミネラルのシグナル
酸味:腐敗物のシグナル
苦味:毒物のシグナル
未熟な果物には酸っぱいものが多い…
(植物は未熟な果実を食べられないように酸味で防御している)。
熟した果実は甘く、赤や黄色で動物を引きつける
(動物が果実を食べ、種をまき散らす)。
まさに、生命の営みの神秘ですネ!
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動物は酸味や苦味のするものは警戒して食べないのですが…
ヒトは経験によって酸味や苦味を楽しむようになりました。。
(酸そのものが体に悪いわけではないし、苦いものが全て毒だとは限らない)
そればかりか、熱いものや冷たいもの辛いものまで楽しむようになったのです。
長い年月を経て、ヒトはあらゆる手段を使って『舌』を刺激して食を楽しむようになったのです。
こうした点から言うと・・
ヒトの場合は、ただ単に生物学的な『味』・『美味しさ』だけでは説明できないと考えられますネ…
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