和飲楽

『裏窓』

 

サスペンス・スリラー映画の名作『裏窓』は御覧になったでしょうか・・？

 

巨匠アルフレッド・ヒチコック監督の代表作です…

 

退屈しのぎにアパートを覗き見し、殺人事件？に巻き込まれていく物語です。。

 

カメラマンのジェフ（ジェームス・スチュアート）はある日、

 

日頃喧嘩の絶えない病床の妻と大男の部屋で気になる出来事を目撃します・・

 

 

深夜、大男がトランクを重そうにかかえ、路地裏に出て行く…

 

中庭にある彼の専用花壇で犬がしきりに臭いをかいでいる…
 

倍率の高い望遠レンズで大男の部屋を覗くと、彼は大きな肉きり包丁とコギリを新聞紙に包んでいるではないか…

 

・・ストーリーは息つぐまもなく展開していきます。。

 

がしかし、もっぱら私が興味を持って観ていたのは・・

 

NY.のホテルでリザ（グレース・ケリー）とのシーンでの…

 

伊勢海老のテルミドールとクーラーに入れて持ってきたワイン。。

 

なんと！あのモンラッシェＤＲＣだったのです！！

 

地球が明日滅亡とするとしたら、最後に飲みたいワインの筆頭ですネ。。

 

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モンラッシェ：ぶどう品種はシャルドネ種

 

仏　ブルゴーニュ地方　シャサーニュ・モンラッシェ村　

 

モンラッシェ畑

 

文豪デュマが「脱帽し、ひざまずいて飲むべし」と評した畑。

 

 

 

ＤＲＣ社の「モンラッシェ78」７本セットが、ニューヨークのオークションで167.500ドル（約2000万円）で落札されたことがあります。本当の出来事です。。

 

ベアトリーチェ

 

ダンテ・アリギエーリ（1265－1321）は９歳の時、春の祭りの中で出会って以来

 

ベアトリーチェに熱病に冒されたように恋焦がれます・・

 

しかし、２４歳でベアトリ－チェは夭折…

 

ダンテは生涯をかけベアトリーチェを詩の中に永遠の存在として賛美することを誓い

 

『神曲』三篇の中でベアトリーチェを天国に坐して主人公ダンテを助ける永遠の淑女として描いたことはあまりに有名な話です。。

 

オディロン・ルドン(1840－1916)リトグラフ『ベアトリーチェ』

 

ベアトリーチェってどんな女性だったのでしょうネ・・？

 

イタリア女性というと女優ソフィア・ローレンが頭に浮かんでしまい、

 

豊満さと官能・母性を強くイメージしてしまいますが…

 

ダンテ・ロセッティ（1828－1882）の絵画『ベアトリーチェの死』

 

ロセッティは、イギリスのヴィクトリア王朝期の美術に革新をもたらした象徴主義画家。。

 

自身をダンテその人と思い込みベアトリーチェを生涯追い求め続けた。

 

  

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9歳から56歳で死に至るまでベアトリーチェを愛しつづけたダンテ・・

 

男（人間）ってそれほど長く情熱的でいられるのでしょうか…？

 

たった一人の女性に、しかも亡くなった後もなお自身が死に至るまで…？？

 

ダンテ家系は現在も存続し「セレーゴ・アリギエーリ」を営んでいるとか。

 

…ワイン業だそうです。。

 

マリア－ジュ基本編／カッサータとマルサラ酒

 

『マカロニ』という渋いイタリア映画の中で・・

 

Ｊ・レモンとＭ・マストロヤンニが頬をクリームだらけにして食べていた…

 

ナポリの銘菓『ババ』に魅了されてしまったことがあります
 

そうなんです、私は甘い物にも目が無いんです。

 

 

イタリアのドルチェットといえばティラミスやパンナコッタが目に浮かびますが

 

私の好物は、なんと云っても『カッサータ』・・

 

シチリア島の名物として世代を越えて好まれているアイスケーキ…

 

カッサータには『マルサラ』を合わせるのがイタリアの常識！

 

若かった頃…『カッサータ』が大好きな女の子と…（略）…したことを時々ですが思い出します。。（懐かしい！）

  

 

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マルサラ：イタリア　シチリア島の酒精強化ワイン

 

ブドウ品種：グリッロ種、インツォリア種

 

輝きのある琥珀色、ナツメヤシや熟したプラムを思わせる香りと温かみのあるなめらかな口当たりが特徴的。

 

ドライフルーツのような芳醇なアフターが心地いいです！ 

 

時々ですがスウィ－ツとワインのマリアージュの話も書いてみます。

 

定番の一部を紹介しておきましょう。。

・チョコレートには＿＿バニュルス（ＶＤＮ）、アルマニャック

・シャーベットには＿＿シャンパーニュ・ブリュ

 

これらは世界の常識です。。

 

ワイン鑑賞－基本編／香り－赤ワイン－

 

『ワインの香り』／赤ワインの鑑賞です。

 

基本的な手順は白ワインと同じです。。

 

スワーリング（ワインをグルグルまわすこと）をしない！で・・

１、香りの印象／上品さ・豊かさ（開いてる・閉じている）を評価します。

２、第一アロマ（原料のブドウ由来の香り）を感じます。

 

・果実の香りを探します。赤ワインの場合は、

 

赤い果実：ストロベリー・ラズベリー・ブルーベリー・ブラックベリ

 

・フランボワーズ・カシス・ブラックチェリー・プラム・フィグ

 （白ワインの場合白い果実と柑橘系果実でした）

 

 

＊若いワインは鮮度生の果物、熟成したワインはジャムやドライフルーツの香り。

 

スワーリングを行います。　

 

 ・ハーブ香草、花、乾燥草、香辛料の香りを探します。

（第二アロマに含まれるものもあります…）　

 

ハーブ香草：アンゼリカ・リコリス・菩提樹・ユーカリ

 

花香：スミレ・赤いバラ

 

乾燥草：紅茶・ほうじ茶・タバコ

 

香辛料：ペッパー（白黒）・シナモン・ナツメグ・アニス

 

３、第二アロマ（発酵由来の香り）を感じます（探します）。

　　

 エステル香／バナナのような香り

　　

フェノール香／ヨードチンキ・消毒臭

　　

乳酸香／バター・ヨーグルト・杏仁豆腐のような香り

　　

酵母香／草の香り・クローブのような香り

　　

ミネラル香、土の香りなど

 

４、第三アロマ（熟成由来／樽からの還元香）を感じます（探します）。

　　

草：腐葉土・森の下草

　　

アーモンド・くるみ・カフェオレ・トリュフ

　　

樽から来る香り：ヴァニラ・木香・焦げ臭・焼き芋の皮・焼き栗

 

基本的に若いワインは第一アロマが強く、熟成したワインは第三アロマが強い。

 

注いだ直後は第一アロマが強く時間がたつにつれ第二・第三アロマが現れます。

 

プリティ・ウーマン

 

ケーブルＴＶ映画でマイケル・Ｊ・フォックスの『摩天楼（ニューヨーク）はバラ色に』が放映されていました・・

 

プールサイドでシャンパーニュをラッパ飲みするシーンがありましたが、まぎれもなくモエシャン（Ｆ・マーキュリーのお話の時に紹介した）でしたネッ…

 

ジャック（Ｒ・ディカプリオ）が招かれたダイ二ングルームで、借りたタキシードをビシッと決め、シャンパーニュを飲みながら人生を語ったシーン…

 

そうですあの映画『タイタニック』にもモエシャンが登場していました。。

 

土曜日（13日）には『Shall We Dance？』でジェ二ファー・ロペスとリチャード・ギアが渋い演技を魅せていました。

 

 

リチャード・ギアといえばジュリア・ロバーツと共演した

 

『プリティ・ウーマン』・・

 

 

ルームサービスにシャンパーニュと苺（いちご）を注文するシーンがありますが…

 

 

そのシャンパーニュこそブーブクリコ・ボンサルタン・ブリュット・イエローラベル。

 

映画を見て以来、女性とシャンパーニュを飲む時は山盛りの苺でと心に決めています！

 

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ブーブクリコ・ボンサルタン・ブリュット・イエローラベル：

 

ぶどう品種： シャルドネ種28％、ピノ・ノワール種56％、ピノ・ムニエ種16％ 

 

鮮明なボディを持ちながら、爽やかな口当たりです。

 

辛口の味わい・フルーティーな香りは正に逸品！

 

 

ワイン鑑賞－基本編／香り－白ワイン－

ワインの外観と色の鑑賞が済んだら・・

 

『ワインの香り』白ワインを鑑賞します…

 

先ずは、スワーリング（ワインをグルグルまわすこと）をしない！で・・

 

１、香りの印象／上品さ・豊かさ（開いてる・閉じている）を評価します。

２、第一アロマ（原料のブドウ由来の香り）を感じます。

 

・果実の香りを探します。（白ワインは白い果実が原則）

 

白い果実：りんご・洋梨・桃

 

柑橘系果実：レモン・カリン・グレープフルーツ

 

パッションフルーツ：マンゴ・パイナップル

 

＊同じ果物でも、若いワインは生やジャムの香り、

 

 熟成したワインはドライフル－ツやキャンディとしての香りの違いが感じられます。

 

・ハーブ香草の香り（第二アロマに含まれるものもあります。）を探します。

　

ハーブ・香草：レモングラス・ミント・セージ・セルフィーユ

　

白い花：白いバラ・アカシア

 

次に、スワーリングを行います。

 

３、第二アロマ（発酵由来の香り）を感じます（探します）。

   

エステル（化合物）香／バナナのような香り

   

フェノール（化合物）香／ヨードチンキ・消毒臭

   

乳酸香／バター・ヨーグルト・杏仁豆腐のような香り

   

酵母香／草の香り・クローブのような香り

   

ミネラル香、土の香りなど

 

４、第三アロマ（熟成由来／樽からの還元香）を感じます（探します）。

 

 蜂蜜・キャラメル・ナッツ（はしばみの実の皮）・白いキノコ

 

樽から来る香り：ヴァニラ・木香・焦げ臭

 

 

基本的には若いワインは第一アロマが強く熟成したワインは第三アロマが強い。

 

注いだ直後は第一アロマが強く時間がたつにつれ第二・第三アロマが現れます。

 

＊第三アロマのことを『ブケ』とも云います（各説ありますが・・）。

 

 

娘の成人の時・・

 

今日（８日）は成人の日です・・

 

『成人』と云う言葉をもう一度、

 

深く問わなければならない時代のようですネ…

 

いや、問わなければならないのは、むしろ・・・・かも。。

（写真は夕張市手作り成人式）

 

数年前ですが、娘の成人を祝って酒宴を行いました。

 

1978年生まれに因んで、Ch.ランシュ・バージュ1978を準備。。

 

日本ではそれほど注目されることの無いワインなんですが、

 

２０年の時を経て尚その力強さを蓄え熟成を深めていたのには感銘を受けました…

 

醸造家の想像力の豊かさと技術と熱意をしっかりと受け止め、

 

その期待に応えようとする健気さがひしひしと伝わってくるワインであったように思います。。

 

ワインが永遠にワインであり続けながら一瞬も留まることなく、

 

新しく・力強く・熟成するさまに人間（いのち）の成長のさまを投影したのでしょうか

 

娘もいたく感銘を受けていたようでした。。

 

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Ch.ランシュ・バージュ：

 

仏　ボルドー地方オーメドック　ポーイヤック村

 

ぶどう品種はカベルネソーヴィニヨン種やメルロー種などの混譲。

 

メドック格付け５級

 

 

 

 

うっとりとさせられる程、魅力的で、

 

まるでプラムのようで見事に濃縮されたカシスのアロマと風味を備えたワインです。
 

1978年は傑出したヴィンテージ。

 

謹賀新年。。

 

昔ほどではないにしても・・

 

お正月が来て年が変わると、何ほどかは心あらたまる思いにさせられます…

 

今年も宜しくお願いいたします。。

 

2007年（平成19年）の干支は亥（いのしし）ですネ。。

 

いのししといえばマルカッサン。。。

 

マルカッサン云えば・・

 

天才女性醸造家ヘレン・ターリーが所有するマーカッシン・ヴィンヤード。。

 

手に入れることは先ず無理！幻のワインです！！

 

そして、エチケット（ラベル）に猪の絵といえば・・

 

イタリアワインのティニャ－レ

 

このワインは比較的安価で私達の手に入るワインです。。

 

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マルカッサン：Moccasinとは仏語で仔猪（うり坊）の意味

 

ピノノワール・マーカッシンヴィンヤード1998（79.800円）

 

ＵＳＡ・カリフォルニア州・ソノマ地区

 

ヘレン・ターリーという人はカリフォルニア・ワイン好きで知らない人はいないというほど超大物！180センチ近い大柄な体躯。

 

実に目立つ人（女性）です。。

  

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ティニャ－レ：

 

ロッソ・ディ・トスカーナ・チェントラ－レ2003（7.200円）

 

イタリア・トスカーナ州　IGT（地ワイン）
 

ぶどう品種はカベルネソーヴィニヨン種とメルロー種

 

 

非常に濃厚なスタイルで、小樽熟成によって加わるオークの香り、煮詰めたフルーツやスパイス類の香りが支配的、力強いストラクチャーを形成しています。