このブログでも紹介した・・
映画『モンドヴィーノ』の監督ジョナサン・ノシター氏が…
『Le gout et le pouvoir』ル・グー・エ・ル・プヴォワール(味覚と権力)という著書を出版しました
ノシター氏は映画の中で・・
ワインのグローバル化をすすめる大企業と伝統的なワイン造りを守ろうとする小規模生産者を対比して見せ…
グローバル化の中でワインが「無個性化」しているとワイン業界を批判しました
そして、モダンで画一的な味わいを世界に広めた「ワインのグローバル化」の元凶として醸造家のM・ロラン氏や評論家R・パーカー氏らを描き、論争を巻き起こしたのは記憶に新しいですネ。。(和飲楽カテゴリー/映画 2007.3.20)
さらに著書の中では・・
絶大な影響力のあるワイン評論家が決めた基準に従い醸造家がワインを造り…
強力なマーケティング戦略、業界と共犯関係にあるワインメディアによる好評価とともに高価格で消費者に提供されているとして…
ワイン業界に対する批判の矛先を緩めようとはしていません。
また消費者に対しても「そのように提供される商品をそのまま受け容れる、意思を持たない凡庸な消費者になっていいのか」と訴えています。(2007年11月6日 読売新聞)
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テロワール重視の伝統的ワイン造り派は小規模生産ゆえに消滅の淵にあります
私たちは、栽培醸造に最新技術を導入して勝負する新進派が造る「画一的な味わい」しか味わえない状況を作ってしまって良いのでしょうか…
ノシター氏が現在のワイン業界に対し、意義ある問題提起をしているのは間違いないだろうと…
私は考えます。。
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