映画の中で大好きなのは食事のシーンです・・
キッカケとなったのはやはり『バベットの晩餐会』でしょうか…
パリで迫害を受け逃げ延びるバベットを救ってくれたのは海辺の寒村で質素な生活を
送る二人の老姉妹でした。。
十数年の月日が流れたある日、普段は倹約家のバベットが宝くじで得た1万フランを
村人たちの晩餐会のためにすべて使ってしまうのです…
次々と饗される驚嘆の料理、そしてお酒。。。
中でも輝いていたのは、仏でも最高級の赤ワイン クロ・ド・ヴージョでした。
食べることがいかに人の心を豊かにするか、凝縮される幸福感がとても印象深く
すばらしい映画でした。
晩餐会の後…二人の姉妹は「あなたは一生貧しいままになるわ」とつぶやく。
バベットはその時「貧しい芸術家はいません」と答えるのです・・
この言葉は、独立して間もない頃の私の心にズシッと響きましたネ…
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クロ・ド・ヴージョ:
ぶどう品種はピノ・ノワール種
写真はクロ・ド・ヴージョ1996 ロベール・アルヌー
クロ・ド・ヴージョはロマネ・コンティと並びブルゴーニュを代表する特級畑
(グラン・クリュ)です。
実はバベットはパリで三ツ星レストラン『カフェアングレ』の天才女性料理長。
晩餐会で饗された料理とお酒について稿を改め皆さんに紹介したいと思います。
バベットの晩餐会、早速、DVD探してきて見ることにします。
「天才」と「女性」と「料理長」というコトバの組み合わせに少々驚いています。
料理長というとヒゲのオジサンをイメージするんですが・・・それは冗談として。
しかも実在される人なんですね。
思い込みはいけない例です。
晩餐会の料理とお酒の話、楽しみです。
投稿情報: I am P | 2006/09/07 17:24