予期せぬ敗北による屈辱からか・・
フランス側ワイン関係者達は、「熟成能力を視野に入れるべき。」…と。
自らのみに都合の良い意見を後出しさせます。
「然るべき期間を経た後に我々のワインは開花する。
1976年のテイスティングに選ばれたワインはその点が欠如していた…と。
・・・
「フランス側の言い分にも頷ける要素がある。」
そこでスパリエは、1976年から十年を経た1986年、フランスワイン関係者の主張を考慮し、
改めて厳格な品評会を催すこととします。処はパリ。
エントリーは前回と同じ銘柄の同ヴィンテージに限定(赤ワインのみ)。
これが所謂、“1986年リターンマッチ”と称され・・
“第二回パリ・テイスティング”に当るブラインドテイスティングです。
前回同様、今回の審査員もやはりフランス人ばかり。
「フランス人によるフランスワインの為の企画。」と揶揄されても仕方のない顔ぶれでした。
採点や進行方法についても、カリフォルニア勢が口を挟む余地は全くありません。
ところが結果は… フランス勢を再び悪夢が襲います。
是が非でも汚名返上・払拭を図るべく主導権を握り、
「熟成後の開花はカリフォルニアの比ではない。」と誇りにしてきた彼らのワインが、
カリフォルニア勢から返り討ちにされてしまったのです。
▼ 1986年リターンマッチの結果 ●:カリフォルニア産/■:フランス産
● 第二位:リッジ・モンテベッロ1971
■ 第三位:シャトー・モンローズ1970
■ 第四位:レオヴィル・ラスカーズ1971
■ 第五位:ムートン・ロ-トシルト1970
● 第六位:スタッグス・リープ・ワインセラーズ1973
● 第七位:ハイツワインセラーズ・マーサズヴィンヤード1970
● 第八位:マヤカマス1971
■ 第九位:オーブリオン
___楽天市場スペシャル企画『30年目の真実/1976パリテイスティングとその後』
抜粋要約
コメント