『モンドヴィーノ』
/2004年国際カンヌ映画祭コンペティション参加作品・・
ドキュメンタリー・タッチのコンテ構成からなるストーリー展開の中で…
『詩のようなワインを造る男』との異名を持つエメ・ギべール氏は、ワイン造りの現況について「ワインは死んだ。」と嘆いてみせた。。
ワイン愛好家としての私でも問題にしたくなります。。
農作業しない造り手/ワイン請負醸造家/ワイン誌・ワイン批評家の三位一体マーケティングと資本の論理によってワイン世界を牛耳ろうとするかのような動きには、どうしても懐疑的になってしまいます。
「世界基準だ!」「希少性だ!」「ナチュラルだ!」・・
声高に錦の御旗(大義名分)を押し立てて農作業よりもマーケティングを優先させるワイン造り…
この映画は「こんなことでいいんだろうか?」って考えさせてくれます。。
高邁な理念や志を掲げていても「売らんかな、儲けてやる!」が透けて見える最近の食品健康ビジネス・・
やがては泡沫の泡のごとく消え去っていくことでしょう…
策を弄して利潤を得るというビジネスのやり方は、人類が約1万年前から取組んでいる農業にはそぐわないに違いないのだから。。
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